MONGOL800「あなたに」のベースTAB|速い刻み・タイ・2拍の休みを練習

MONGOL800「あなたに」のベースは、速い刻みを続ける部分と、音を長く残す部分を切り替えて練習すると、課題を分けやすくなります。Piascoreで販売されている楽譜のテンポ指定は四分音符=187。同じフレット番号が並んでいても、全部を弾き直すわけではありません。

ここでは、イントロのタイ、Aメロで小節をまたぐ音、短い休み、ハンマリングを取り上げます。弦番号は細い弦を1弦とし、小節番号は冒頭の休符を1小節目として数えています。弾き方と練習順は、記譜をもとにした提案です。

イントロ6小節目:4つの数字を3回の発音で弾く

イントロ6小節目。4弦3、タイでつながる3弦5、2弦5
譜例1|イントロ6小節目(1小節)。

TABには3・5・5・5と、数字が4つ並んでいます。右手で発音するのは、次の3か所です。

  • 1拍目 — 4弦3フレット。付点四分音符で、1拍半伸ばします。
  • 2拍目の裏 — 3弦5フレット。次の3拍目へタイでつながるので、そのまま音を保ちます。
  • 4拍目 — 2弦5フレット。直前の3弦から弦を移して鳴らします。
べーやん
べーやん

3拍目では弾き直しません。続く「5」が同じフレット番号でも、タイで伸ばす音と、弦を移って新たに鳴らす音があることを確かめましょう。

イントロ6小節目のカウント図。1、2拍目の裏、4で発音し、3では同じ音を保つ
イントロ6小節目の数え方。丸の位置で右手を動かし、横線の間は音を保ちます。

まず「1と・2と・3と・4と」と数え、1、2拍目の「と」、4でだけ右手を動かしてみてください。3拍目では左手の押弦を緩めず、4で2弦へ移るときに、鳴り終わる3弦を止めます。テンポを上げる前に、弾かない3拍目でも拍が進んでいることを確かめましょう。

Aメロ34〜35小節目:次の小節の頭で弾き直さない

Aメロ34〜35小節目。下降する4音から次小節のGへタイ
譜例2|Aメロ34〜35小節目(2小節)。

34小節目は、四分音符で音が下がっていきます。

  • 1〜3拍目 — 3弦の3フレット、2フレット、開放弦。
  • 4拍目 — 4弦3フレット。

最後の音は、35小節目の最初の4弦3フレットへタイでつながっています。

35小節目は7個のフレット番号が並びますが、最初の音は前の小節から鳴っている音です。新たに弾くのは2拍目からの6回。「小節が変わったから」と最初の4弦3フレットを弾き直すと、ここに書かれたつながりが消えてしまいます。

練習では34小節目の4拍目から始め、次の小節の2拍目までつなぎます。4弦3フレットを押さえたまま「4と・1と」と数え、次の2拍目で右手を入れてみましょう。弾き直さないことと、音を止めることは違います。1拍目にも音が残っているかを聴いてから、後半の4弦開放弦へつなげます。

18〜19小節目:3連符のあとに、2拍だけ休む

18小節目の四分音符3連符2組と、19小節目2/4の全休符
譜例3|イントロ末尾18〜19小節目(2小節)。右端の4/4は次の1Aへの拍子変更です。

18小節目の「3」は、2拍の長さに3音を均等に入れる四分音符の3連符を示します。前半と後半に1組ずつあり、6音で4拍分です。1拍に3音を詰め込む8分音符の3連符と混同しないようにしましょう。

まず前半の3音だけを2拍に収め、そろったら後半をつなぎます。その次の19小節目は2/4拍子の全休符なので、休みは2拍です。全休符の形だけを見て4拍待つと、次の1Aの入りが遅れます。

18小節目の最後まで弾いたら、19小節目を「1・2」と休み、次の「1」で1Aの4弦3フレットへ入る練習をしてみてください。3連符のフレーズだけで終えず、短い休みと次の頭までを一つの区間にすると、通したときの入りを確認できます。

119小節目:ハンマリングのあと、同じフレットを弾き直す

119小節目。2弦4から5にハンマリング、その次の5は別の音符
譜例4|119小節目(1小節)。

この小節は1・2拍目の3弦3フレットのあと、3拍目に2弦4フレット、裏で2弦5フレットへ進みます。4→5フレットにあるhとスラーは、最初の4フレットを右手で弾き、次の5フレットを左手の指で打ちつけて鳴らすハンマリングです。

そのあとの4拍目にも2弦5フレットがあります。こちらには前からつながるタイがありません。次の順番で、音を出す手を切り替えてみましょう。

  1. 3拍目の4フレットを右手で弾く。
  2. 裏拍の5フレットを左手のハンマリングで鳴らす。
  3. 4拍目の5フレットを、もう一度右手で弾く。
べーやん
べーやん

5フレットが続いていても、伸ばしたままにはしません。ハンマリングの音と、次に右手で弾く音を分けて聴いてみてください。

ハンマリングだけ音が小さくなる場合は、まず2弦4→5フレットだけを繰り返し、4フレットの音が消える前に5フレットへ指を置けるかを確かめます。次に4拍目の5フレットを加え、拍の間隔を保ちながら発音方法だけを切り替えます。

全曲のベースTABへ進むときに確認すること

短い譜例でタイや音の出し方を確かめたら、前後の小節を加えて、刻みから休みへ移る部分や1Aの入りまでつないでみましょう。全曲の五線譜とTABを対応させて読むと、同じ数字でも音の長さや担当する弦が変わる箇所を、曲順に沿って追えます。

掲載した譜例の出典はPiascoreの4弦用ベース譜です。PDFは全7ページで、五線譜・TAB・コードネームが載った楽譜が6ページ、末尾の案内が1ページです。難易度は中級です。

試し読みでは、五線譜とTABの対応や文字の大きさを確認できます。記事の譜例でタイや2拍の休みを練習し、曲全体へ広げたいときに使える全曲譜です。

べーやん

楽譜が大の苦手な“元・落ちこぼれ組”から、メジャーサポートやレコーディングも経験するプロベーシストになりました。

バンドスコアやネットTABに振り回された経験から、
「正確で、現場で本当に弾きやすいTAB譜」づくりに
こだわって活動しています。

このブログでは、独学〜初心者・中級者向けに、TAB譜付きの解説や、現場目線のベースのコツを発信中。
ベースを長く楽しく続けるお手伝いができたらうれしいです。

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