この記事では、ポルノグラフィティの人気曲「メリッサ」のベースについて解説します。演奏の難易度や必要なテクニック、練習のポイント、さらにおすすめの機材まで紹介します。
この記事を読んでわかること
- 『メリッサ』のベースの難易度
- 演奏に必要なテクニック
- 練習のポイント
- 演奏に必要な機材
エレキベース、楽譜に日常的に触れているからこそ、高精度 、演奏しやすい運指の楽譜作成が可能です!
さらに、世界標準の楽譜作成ソフト『Finale』を使用して作成された見やすく美しいレイアウトの楽譜で、演奏、練習がストレスなくできます!
「メリッサ」ってどんな曲?
2003年にリリースされたポルノグラフィティの12枚目のシングルで、アニメ「鋼の錬金術師」のオープニングテーマとして起用されました。
オリコン週間シングルチャートで初登場2位を記録し、その後もロングヒットを続け、ポルノグラフィティの代表曲の一つとなりました。
作詞作曲したのは誰?
作詞は新藤晴一、作曲はak.hommaが担当しました。
新藤晴一はポルノグラフィティのギタリストであり、多くの楽曲の作詞を手掛けています。
ak.hommaは、数多くのアーティストに楽曲を提供している作曲家です。
「メリッサ」のベースラインは、終始8ビートを刻みながら、楽曲に疾走感と力強さを与えています。特にAメロでの白玉を効果的に使ったフレーズや、サビでの開放弦を絡めたメロディアスなラインが印象的です。
演奏の難易度は?初心者でも大丈夫?
「メリッサ」のベースは、初心者には少し難しいかもしれません。8分音符中心のシンプルなリズムパターンが多いですが、テンポが速く、開放弦とポジション移動を組み合わせたフレーズが登場するため、正確なリズムキープとスムーズな運指が求められます。
しかし、基本的なベーステクニックを習得していれば、練習次第で十分に演奏可能です。楽譜や動画などを参考に、繰り返し練習することで、徐々に上達できるでしょう。
速いテンポについていくのが難しい!
BPMはBeats Per Minuteの略で、1分間に何回拍を打つかを表す数値です。簡単に言うと、曲の速さを表す単位です。BPMの数値が高いほど曲は速く、低いほど遅くなります。例えば
- 60〜90 BPM:ゆっくりとしたバラード
- 100〜120 BPM:一般的なポップス
- 180 BPM:速いロック系の曲
といった感じです。
メリッサは170とかなり速いテンポなので、慣れるまでは大変かもしれません。まずはテンポを落として練習し、徐々に原曲のテンポに近づけていきましょう。
イントロなどのベースリフは絶対に外せないフレーズ!
この曲の冒頭はベースのリフから始まります!
印象的なフレーズでこれを聴いただけで『あ!メリッサだ!』となるくらい有名なフレーズです!
このフレーズがかっこよく決まるかどうかでいい演奏になるかどうかが決まると言っても過言ではありません!
休符を意識してメリハリをつける!
複数のパートで同じリズムを演奏するキメが多い曲です。
休符をしっかり意識してメリハリのある演奏を心がけましょう!
メリッサの楽譜の読み方
販売されている『メリッサ / ポルノグラフィティ』のタブ譜付きエレキベース譜面の楽譜の読み方、記号の意味について解説していきます!
五線譜とTAB譜の二段譜の読み方
楽譜は二段譜と呼ばれる記法を使っています。
五線譜とTAB譜の二段譜はギターやベースなどの弦楽器の楽譜でよく見られます。上の段が五線譜、下の段がTAB譜になっていて、書き方が違うだけで内容は同じです。
五線譜
- 特徴: 音の高さを視覚的に表現します。
- 役割: 音程、リズム、調号、拍子記号などの音楽理論的な情報を伝えます。
- メリット: 音楽理論を学ぶ上で役立ち、他の楽器とのアンサンブルにも対応しやすいです。
- デメリット: 弦楽器特有の奏法(押さえる弦やフレットの位置)は分かりにくいです。
TAB譜
- 特徴: 弦楽器の演奏方法を視覚的に表現します。
- 役割: どの弦のどのフレットを押さえるか、特殊奏法(ハンマリング、プリングなど)を指示します。
- メリット: 弦楽器初心者でも比較的理解しやすく、演奏方法を具体的に示します。
- デメリット: 音の高さが分かりにくく、音楽理論的な情報は得られません。
二段譜は同時進行で読み進めていきますので、下の楽譜は4小節分ということになります。
使われている音楽記号
メリッサの楽譜を読む時に知っておきたい記号は以下のとおりです。
- スライド
- ハンマリング
- スタッカート
- バツ印の音符
スライド
スライド奏法とは、押さえたフレットを離さずに、指を滑らせて音程を上下させる奏法のことです。
スライドのポイントは弦を強く押さえすぎないことです!軽い力でフレットを押さえて音程を変えていきます。
始まりのフレット、終わりのフレットが明確に指示されているスライドとそうでないスライドがあります。
上の楽譜のスライドは始まりの音が明示されていないスライドです。
5フレットあたりのお好みの位置から7フレットへスライドしましょう!
リピート記号(反復記号)
リピート記号は楽譜の一部を繰り返して演奏することを指示する記号です。楽譜をシンプルにし、演奏を分かりやすくするための工夫です。
太い縦線と細い縦線の、2本の縦線に2つの点がついた記号がリピート記号で、縦線が左、2つの点が右の記号から、2つの点が左、縦線が左の記号の間を一度繰り返します。
1番カッコ、2番カッコ
1番カッコ、2番カッコは、楽譜上で繰り返し記号と共に使われる記号です。
曲の中で同じ部分を繰り返す際に、一部の音やフレーズを変える場合に用いられます。
最初は1番カッコ内の音符を演奏し、繰り返した後は1番カッコへは進まずに2番カッコを演奏します!
ダルセーニョ、セーニョ記号
ダルセーニョはD.S.と表記される記号で、セーニョ記号まで戻ることを表す繰り返し記号です。
楽譜ではD.S. al Codaと表記されており、セーニョ記号に戻った後にこの後解説するCoda(コーダ)へジャンプしてねという意味です!
to Coda、Coda記号
to Coda(トゥーコーダ)は、Coda記号へジャンプするという指示です。
「メリッサ」の練習方法
- 楽譜を入手する: 正確な音程やリズムを把握するために、楽譜を用意しましょう。
- ゆっくりとしたテンポから始める: 最初はゆっくりとしたテンポで練習し、徐々にテンポを上げていきましょう。
- メトロノームに合わせて練習する: リズムキープの練習には、メトロノームを活用しましょう。
- 部分練習と通し練習を繰り返す: 難しい箇所は部分的に練習し、慣れてきたら通しで練習しましょう。
必ずメトロノームを使ってまずはゆっくりから練習しましょう!
まずはテンポ60くらいのミスをせずに弾けるテンポから必ず練習してください!
じっくり焦らず練習することが早く上手くなるコツです!
演奏のポイント
速い曲ですが、スピード感を表現するために力強いピッキングを意識しましょう!
また、キメの休符をしっかり意識して演奏することも大切です!
休符を意識する!
『君の手で』と歌っている部分など、楽器隊も一緒にリズムをなぞるキメがあります。
このとき『タータタータータ』と演奏するのではなく『タータタンタンタ』のように休符をしっかり感じて演奏しましょう!
ベースの音作り
「メリッサ」のベースの音作りは、歪みを加えた力強いサウンドがおすすめです。アンプやエフェクターで歪みを加え、音の輪郭を際立たせると、疾走感のある楽曲によく合います。また、メリハリをつけるために、ピッキングの強弱を意識することも重要です。
演奏に必要な機材
『メリッサ』のベース演奏に必要な機材は以下の通りです。
- ベース: 4弦以上のベースであれば、種類は問いません。
- アンプ: ベースアンプまたはヘッドホンアンプがあると、より良い音で練習できます。
- シールド: ベースとアンプを接続するためのケーブルです。
- チューナー: 正確な音程で演奏するために、チューナーを使いましょう。
- メトロノーム: リズム感を養うために、メトロノームを使って練習しましょう。
まとめ
テンポ | 170 |
キー | A Major |
チューニング | レギュラーチューニング(E-A-D-G) |
必要な弦の本数 | 4弦以上 |
難易度 | 中級者向け |
音作り | 低音域、中音域、高音域をバランスよく! |
ポルノグラフィティの「メリッサ」は、アニメ「鋼の錬金術師」のオープニングテーマとして、多くの人に愛されている楽曲です。ベースラインも、楽曲の疾走感と力強さを支える重要な要素となっています。この記事で紹介した練習方法を参考に、ぜひ「メリッサ」のベース演奏に挑戦してみてください。
より深く「メリッサ」のベースを理解したい方は、楽譜を購入して練習することをおすすめします。楽譜には、正確な音符やリズム、運指などが記載されているため、効率的に練習を進めることができます。