こっちのけんと「はいよろこんで」をベースで弾くときは、フレット番号に加えて音を止める場所にも注目してみてください。入門向け簡単版にも、短く切る音や、拍の途中から入る音が残っています。
ここでは販売中の簡単版から2つの場面を取り上げ、休符とスタッカートの読み方、音を鳴らしっぱなしにしない練習を紹介します。最後に、通常版と簡単版の違い、4弦・5弦ベースへの対応も整理します。
簡単版の最初のフレーズ:弾くのは1拍目・2拍目の裏・4拍目
簡単版は冒頭2小節が休みで、3小節目に次のフレーズが出てきます。TABの下から4弦・3弦・2弦・1弦と読み、数字は押さえるフレットを表します。

1小節を「1と、2と、3と、4と」と8つに分けて数えると、弦を鳴らす位置は「1」「2のと」「4」の3か所です。
- 1拍目:4弦3フレット。スタッカートがあるので短く切ります。
- 2拍目:前半は八分休符。後半の「と」で4弦2フレットを弾きます。
- 3拍目:四分休符。2拍目の裏で弾いた音を、ここへ伸ばしません。
- 4拍目:3弦2フレット。こちらもスタッカートで短く切ります。
迷いやすいのは、2拍目の裏の音を3拍目まで伸ばすことと、最後の2フレットも同じ4弦で弾くことです。4弦の3→2、そのあと3弦の2という弦移動と、3拍目の休みを分けて確かめましょう。
「弾く」練習に「止める」動作を加える
練習の一案は、まず弾く3か所だけを声や手拍子で確認し、そのあとベースで「4弦3フレット→4弦2フレット→3弦2フレット」を弾く方法です。音の位置をつかんだら、3拍目には音が止まっているか、最初と最後が短く切れているかを聴いてみてください。
押弦した音を止めるときは、左手の押さえる力をゆるめ、指を弦に軽く触れさせたまま振動を止める方法があります。指を大きく離すと開放弦が鳴ることがあるので、接触を残すところまでを一つの動作として練習します。使っていない弦の響きが残る場合は、右手でも触れて止める方法を組み合わせます。
スタッカートは「必ず半分の長さ」と固定して読む記号ではありません。まずは短い音と明確な休符を区別し、拍の位置を保ちながら音の切れ方を調整してみてください。
Dの冒頭:4回弾いたあと、後半2拍を休む
簡単版のDの冒頭、譜面上の51〜52小節目では、同じフレットを4回弾いてから二分休符へ入ります。最初の小節は4弦3フレット、次の小節は4弦2フレットです。

4つの八分音符は「1・と・2・と」で弾き、3〜4拍目は休みです。4音すべてにスタッカートがあるので、音を一つずつ切ることと、そのあと2拍待つことの両方が課題になります。
まず3フレットを押さえたまま「弾く・止める」を4回行い、3・4拍目も声で数えてみましょう。最後の音だけ長く残ってしまう場合は、4回目にも止める動作を入れてから休みに入ります。続けて2フレットの小節へ進むときも、休みを急いで次の1拍目を早めないことがポイントです。
この場面では、同じ音を並べる左手の動きより、短い発音をそろえ、休んでいる間も拍を保つことに集中できます。簡単版で音数や移動が整理されていても、音の長さを練習する意味は残ります。
通常版と簡単版の違い|4弦・5弦ベースで選ぶときは
入門向け簡単版は4弦ベース用で、全3ページです。ここで紹介した休符やスタッカートを確かめながら、動きを整理したアレンジで曲全体を練習したい方の選択肢になります。テンポ表示は♩=147なので、初めは弾く位置と止める位置を確認できる速さから取り組んでください。
通常版は販売上の難易度区分が「上級」で、全4ページです。5本線のTABを使い、冒頭には4弦ベースの場合は括弧内のTABを読むよう指示があります。4弦・5弦の両方に対応しているため、4弦しか持っていないという理由だけで簡単版に限る必要はありません。
一方、4弦用の代替TABがあることと、入門向けに簡単アレンジされていることは別です。通常版には簡単版より細かな音の動きや「×」の記譜がある箇所もあります。全曲をどのアレンジで練習したいか、販売ページのサンプルも見て選んでください。
「はいよろこんで」の全曲ベースTAB・楽譜と購入先
両版ともPDF形式で、五線譜・TAB・コードネームを併記しています。この記事の譜例に続く部分も含め、曲の流れを通して練習したい方は、希望する版の全曲楽譜をご確認ください。価格と購入方法は各販売ページの表示をご確認ください。

