HANABIのベースTAB|休みとサビの入りを解説(Mr.Children)

Mr.Children「HANABI」の販売TAB譜では、長い休みのあとに音を伸ばして入り、「1C」から同じ間隔で音を続けて鳴らす部分へ移ります。入りで弾く回数と、サビへつなぐ音の長さを分けて読むと、練習する箇所を絞りやすくなります。

入りの音数を増やさないこと、サビの頭を弾き直さないこと、転調後も同じ刻みにそろえないこと。この3点を、販売譜の短い抜粋で確認していきましょう。ここでの説明はPiascoreで販売中の4弦ベース譜に基づいています。

入りは2ページ目の3段目。長い休みも数えて進もう

この販売譜の1ページ目には、ベースの音符ではなく休符が続いています。2ページ目も、上の「1A’」から2段は休みです。その次の段で、初めて音を出します。

ただし、休んでいるからといって、譜面の途中まで一気に飛ばしてよいわけではありません。1ページ目の「1A」には繰り返しと1・2番カッコがあります。1回目は1番カッコから「1A」の頭へ戻り、2回目は1番を飛ばして2番へ。その後の「1B」「1A’」も、音を出さずに進行を追う場面です。

最初は曲と一緒に全体の進行を追う練習と、2ページ目の入りだけを弾く練習に分けてみてください。休みの長さを覚えることと、最初の音を迷わず鳴らすことを、別々に確かめられます。

入りの「9→8」は、1小節に2回だけ鳴らす

HANABIの販売譜2ページ目、最初に音を出す段の最初の2小節。3弦9から8フレットへ進み、8分音符と2分音符がタイでつながる。
最初に音を出す段の2小節。譜例の枠内を左右に動かして、音の長さも確認できます。

最初の2小節は、同じ形の繰り返しです。1拍目に3弦9フレットの付点4分音符を鳴らし、2拍目の裏で3弦8フレットへ移ります。この8分音符は、その後の2分音符とタイ(同じ高さの音を結び、弾き直さずに伸ばす線)でつながっています。

譜面には9・8・8と3つの数字が見えますが、右手で新しく音を出すのは1拍目と2拍目の裏の2回です。後ろの8フレットは弾き直しません。3拍目にも8を足してしまうと、記譜より音を増やしてしまいます。

HANABIの入り1小節の数え方。1と2と3と4とのうち、1を青い丸、2の後ろのとを橙の丸で囲む。1で3弦9、2拍目裏で3弦8を鳴らし、8を小節末まで伸ばす
○が右手で弦をはじく位置。1で9フレット、2拍目の裏の「と」で8フレットを鳴らします。矢印の間は音を保ち、3拍目では弾き直しません。どちらも3弦です。

「1と・2と・3と・4と」と声で数え、最初の「1」で9、「2と」の「と」で8を鳴らしてみましょう。「3と・4と」は拍を数えたまま音を残します。まず1小節だけで確認し、できたら同じ形を2小節つなげます。8フレットへ移ったあとに左手の力を抜きすぎると、タイの途中で音が切れるので、音の終わりまで耳でも確かめてください。

「1C」の頭にある2フレットは、弾き直さない

8分音符の並びが始まる「1C」は、直前の小節からつながっています。段が替わっているので、前の小節と「1C」を別々に見ると、このつなぎ目を見落としやすいところです。

HANABIの1C直前の1小節。最後の8分音符で4弦2フレットへ移り、次の段へタイが続く。
① 「1C」直前の1小節。ここでは末尾の4弦2フレットと、右へ続くタイに注目します。
HANABIの1C最初の2小節。最初の4弦2フレットは直前からのタイで、2小節目は8分音符を8回鳴らす。
② 続く「1C」の最初の2小節。段の頭のタイと、その次の小節の違いを見比べてください。

直前の小節は、最後の8分音符、つまり4拍目の裏で4弦2フレットへ移ります。この音が「1C」の1拍目の頭までタイで続きます。左手で2フレットを保ち、1拍目の頭では弾き直さず、その次の8分音符の位置、つまり1拍目の裏で再び音を鳴らします。

「1C」の最初の小節には8分音符の位置が8つありますが、新しく弾く回数は7回です。一方、次の小節には同じタイがなく、4弦2フレットを8回鳴らします。同じ2フレットが続いていても、2つの小節を同じ8回の打音にしないことがポイントです。

つなぎ目だけを練習するときは、前の小節の最後の2フレットを「4拍目の裏」で弾き、「1拍目の頭」は音を保ち、「1拍目の裏」で再び弾きます。段をまたいでも、拍の間隔を変えずに続けられるか確かめましょう。

「3C」は半音上がるが、リズムも同じではない

HANABIの販売譜4ページ目、3Cの最初の4小節。調号はシャープ2個で、最初の小節にはスタッカートと休符、後半にはタイと付点がある。
「3C」の最初の4小節。最初の音の下の点、休符、後半のタイと付点を、それぞれ分けて読みます。

4ページ目の「3C」の直前で、調号がそれまでの♭5個から♯2個へ変わります。「1C」の最初はG♭の4弦2フレット、「3C」の最初はGの4弦3フレットです。ここは半音上がりますが、同じリズムのまま運指だけをずらすと、書かれていない音まで足してしまいます。

「3C」の最初の音の下にある点はスタッカートの指示です。音符の右側に付いて長さを増やす「付点」とは区別します。最初の3フレットを短く切り、2拍目と3拍目の前半の休符では音を出しません。左手の押さえる力を緩め、弦には軽く触れたままで止める方法を試してみてください。

そのあとの3フレットは3拍目の裏から始まり、4拍目の頭の16分音符までタイで伸びます。最後に弾き直す位置は、4拍目の頭から16分音符1つ分あとです。4拍目だけを同じ長さの「タ・タ・タ・タ」の4つで数えるなら、最初の「タ」は前の音を伸ばし、2つ目の「タ」で弾き直す形です。4拍目の頭や、8分音符の裏へそろえず、遅い速さでその位置を確かめてみてください。

まずは最初の1小節を、4弦3フレットだけで「短く切る→休む→つなぐ→弾き直す」に分けます。音の高さを探す負担を増やさず、休符で止める動きとタイで残す動きを切り替えるための練習です。つながったら、残りの3小節も加えてみましょう。

難易度と全曲PDFの内容を確認しよう

紹介するPiascoreの販売上の難易度は中級です。8分音符が並ぶ箇所だけで全曲を簡単と判断しないようにしてください。3ページ目の「2B」には13フレットを含む細かな音の移動もあり、低いポジションの刻みだけで完結する譜面ではありません。

曲名・アーティストHANABI/Mr.Children
対応・記譜4弦エレキベース用。五線譜+TAB譜、コード表記
テンポ♩=112(販売譜の指定)
形式・ページPDF。Piascoreは全6ページ表記(演奏譜5ページ+案内1ページ)
販売上の難易度・価格中級・360円(税込/2026年10月31日確認)

長い休みから入り、音を伸ばすところと刻むところを切り替え、転調後まで通して練習したい方は、販売ページで全曲PDFのサンプルと内容をご確認ください。この記事で使った短い譜例は、そのPiascore販売版から抜粋したものです。

TABの線と数字の対応を確かめたいときは、ベースのTAB譜の読み方も参考にしてください。タイや休符を読むときは、数字だけでなく、五線譜と数字に付いた音の長さも一緒に追ってみましょう。

べーやん

楽譜が大の苦手な“元・落ちこぼれ組”から、メジャーサポートやレコーディングも経験するプロベーシストになりました。

バンドスコアやネットTABに振り回された経験から、
「正確で、現場で本当に弾きやすいTAB譜」づくりに
こだわって活動しています。

このブログでは、独学〜初心者・中級者向けに、TAB譜付きの解説や、現場目線のベースのコツを発信中。
ベースを長く楽しく続けるお手伝いができたらうれしいです。

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