チェリーのベースTAB|通常版・簡単版とソロの弾き方(スピッツ)

スピッツ「チェリー」のベースTABを、通常版と入門向けの簡単版で比べます。簡単版はAメロの押さえる場所や細かい装飾を整理していますが、ベースソロには16・17フレットの高い音が残っています。「指の移動を減らして伴奏を練習したい」「ソロの細かい動きまで弾きたい」のどちらを目指すかで、選び方が変わります。

以下は、五線譜とTABを併記した通常版・簡単版の同じ箇所です。TABの4本の線は、上から細い1弦、2弦、3弦、太い4弦。数字は押さえるフレットで、「0」は左手で押さえない開放弦を表します。

全曲PDFの版と購入先を先に見る

Aメロはどう簡単になる? 同じ2小節を比べよう

通常版:同じ音を刻みながら、低い音とつなぎの音を挟む

通常版の1A冒頭2小節。Cでは3弦3フレットから4弦0・1、Gでは4弦3から同じ弦の7・6へ動く
通常版・1ページ目「1A」の最初の2小節。小さい画面では枠の中を横へ動かせます。

最初のCの小節では、3弦3フレットの音を中心に、最後は4弦の「0→1」へ移ります。次のGの小節は4弦3フレットが中心で、終わりに同じ4弦の「7→6」が入ります。同じ3フレットでも弦が変わるため、数字の横の並びだけでなく、どの線に書かれているかを見ましょう。

「×」は、はっきりした高さを出さないゴーストノートです。左手で弦に軽く触れた状態などで短く鳴らし、前後の音の間に打音を挟みます。通常の音と同じ強さで押さえ込んでしまうと、この区別がなくなります。まず音の高さがある数字だけで移動を覚え、そのあと×の打音を足すのも練習方法の一つです。

簡単版:押さえる場所を固定し、鳴らす・止めるに集中する

簡単版の1A冒頭2小節。Cは3弦3、Gは4弦3を繰り返し、各小節の3拍目の頭で休む
簡単版・1ページ目「1A」の同じ2小節。通常版とは別の販売商品です。

こちらのCは3弦3フレット、Gは4弦3フレットのままで弾けます。この2小節には×もありません。通常版の「0→1」「7→6」を省くことで、左手の移動と打音を同時に処理する負担を減らしています。

ただし、同じ音を鳴らし続けるだけではありません。両小節とも3拍目の頭で一度休み、その裏から再び鳴らします。足で「1、2、3、4」と拍を取り、3で弦を止めて、「3・と・4・と」の「と・4・と」で3回鳴らしてみましょう。3拍目の裏は、3と4の間です。音を止める動作まで分けて練習すると、同じ音が続く部分でも休符が埋まらなくなります。

簡単版にも残る、ハネる細かいリズム

2版とも冒頭にSwingの指示があり、16分音符2つの組を、前が長く後ろが短い形で演奏する記号が付いています。16分音符は、1拍を細かく4つに分けた長さの音符です。ここではその細かな組を均等な「タタ」にせず、「タータ」に近い長短にします。

簡単版のAメロにも、点の付いた長めの音と、そのあとに続く短い音が残っています。押さえる場所を決めたら、左手を動かさずに右手の間隔だけを試してみてください。先に同じ音でリズムをつかみ、そのあとCからGへ弦を移ると、間隔の難しさと弦移動の難しさを切り分けられます。記号は譜面上の指示で、実際の音の長短やアクセントは音源も聴き比べながら調整しましょう。

購入前に確認したいベースソロ:簡単版でも17フレットを使う

通常版:15→14→15の装飾と、最後の14まで追う

通常版Ba.Soloの3小節。16・12・14から入り、次の小節に2弦15p14h15、16・17とタイ、末尾の14がある
通常版・3ページ目「Ba.Solo」の3小節。

真ん中の小節の最初には、2弦「15→14→15」の上にp・hがあります。pはプリング、hはハンマリングの指定です。15を鳴らしてから押さえた指を引いて14を鳴らし、15をたたくように押さえて戻ります。14を押さえる指を先に用意しておくと、指を離したときに開放弦が鳴る失敗を減らせます。

このあと16・17へ進み、タイでつないだ16のあとに14が続きます。タイは同じ高さの2音をつないで伸ばす記号なので、後ろの16は弾き直しません。指の動きだけを速くする前に、右手で鳴らす音と左手でつなぐ音、伸ばす音を区別しておくと、装飾部分が一続きの音になります。

簡単版:装飾は減るが、高いポジションの練習は必要

簡単版Ba.Soloの同じ3小節。16・12・14の入りと17フレットを残し、p・hを省き、真ん中の小節の最後は16を伸ばす
簡単版・3ページ目「Ba.Solo」の同じ3小節。高い音域を丸ごと低く置き換えた版ではありません。

最初の小節の16・12・14は両版で同じです。真ん中の小節では、通常版の15→14→15を15の長い音に整理し、最後の14も省いて16を伸ばします。p・hの装飾は減りますが、16・17フレットへの移動とタイは残っています。

この箇所が初めてなら、まず音を出さずに、最初の小節の1弦16フレット→2弦12フレット→2弦14フレットへ指を置いてみましょう。フレットの間隔が狭い高音域でも、数字を見失わず押さえられるかを確認します。次に、短いフレーズごとに音を出し、タイの後ろで右手が余計に動かないように練習します。簡単版を選んでも、伴奏とソロを別の課題として扱うと練習の見通しが立ちます。

どちらの全曲TABを選ぶ? 仕様と購入先

  • 簡単版:Aメロのポジション移動や×の打音を減らし、リズムと曲の流れから取り組みたい方へ。ソロの高い音やタイも練習する前提で選びましょう。
  • 通常版:Aメロのつなぎ、ゴーストノート、ソロのp・hまで譜面に沿って弾きたい方へ。商品は中級として案内されています。

両版は4弦ベース用で、五線譜+TAB譜とコードネームを併記しています。譜面のテンポは♩=97です。この記事の譜例は一部分なので、イントロから終わりまで通して練習する場合は、目的に合う版の全曲PDFをご確認ください。

Piascoreの商品表示は両版とも全6ページで、楽譜部分は5ページ、末尾1ページは案内です。価格はWeb表示で各360円(税込)。対応するSTORES商品は各400円(税込)です。通常版と簡単版は別の商品なので、商品名とサンプルを確かめてお選びください。(価格・商品表示:2026年11月1日確認)

通常版|中級・細かい動きも練習したい方へ

通常版をPiascoreで見る|360円(Web表示)

簡単版|伴奏の動きを減らして取り組みたい方へ

簡単版をPiascoreで見る|360円(Web表示)

べーやん

楽譜が大の苦手な“元・落ちこぼれ組”から、メジャーサポートやレコーディングも経験するプロベーシストになりました。

バンドスコアやネットTABに振り回された経験から、
「正確で、現場で本当に弾きやすいTAB譜」づくりに
こだわって活動しています。

このブログでは、独学〜初心者・中級者向けに、TAB譜付きの解説や、現場目線のベースのコツを発信中。
ベースを長く楽しく続けるお手伝いができたらうれしいです。

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