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プロが聴くハマオカモト / OKAMOTO’Sのベースプレイ|サウンドの秘密(使用機材)と神フレーズ集

ハマ・オカモトは、OKAMOTO’Sでの活動や星野源作品への参加を通じて知られるベーシストです。ソウル/ファンクを感じさせるリズムと、音の長さを細かく変えるプレイに注目し、代表曲と使用機材を紹介します。

2026年8月14日、所属事務所からOKAMOTO’Sの脱退が発表されました。以下では、在籍時の作品や公開資料をもとに、そのベースプレイをたどります。所属事務所の発表もあわせてご確認ください。

ベーシスト ハマ・オカモトのプロフィール|生い立ちと経歴

ハマ・オカモトは1991年、東京都生まれ。ベースを始めたのは中学2年生の頃です。Fenderの本人インタビューでは、学校のジャムセッションの部活動でベース担当がいなかったことがきっかけだったと語っています。華やかなステージの入口が、同級生との部活動だったという経歴も興味深いところです。

2009年4月にOKAMOTO’Sへ加入。同年にはズットズレテルズとして「閃光ライオット2009」にも出演しました。2010年にはアメリカのSXSWやJapan Niteのツアーを経験し、5月26日に『10’S』を発表しています。こうした初期の歩みは、ベース・マガジンのプロフィールと本人回答で確認できます。


2013年には米Fender社とエンドースメント契約を結び、シグネイチャーモデルの開発にも参加しました。OKAMOTO’Sは2019年に初の日本武道館公演を行い、2020年には初のベストアルバム『10’S BEST』を発表。ハマはバンド活動に加え、星野源作品への参加や番組出演などにも活動を広げてきました。

ハマ・オカモトのベースプレイ分析|プレイスタイルとベースラインの特徴

ハマのプレイを知る手掛かりになるのは、音数そのものに加えて、同じ曲の中でフレーズをどう変えるかという視点です。本人の制作コメントと、実際の短い譜面の両方から、その発想を見ていきましょう。

オクターブの発想と、ライブで変わるフレーズ

2024年のFenderイベントレポートでは、ハマが「NO MORE MUSIC」のオクターブを使う発想とバーナード・エドワーズからの影響を説明しています。また、ライブでドラマーがキックを増やしたことに応じ、CDのフレーズから変わったというエピソードも紹介されています。同じ曲でも、ドラムとの関係を聴き比べる入口になる話です。

同じAメロでも、二度目の動きを聴いてみる

『4EVER』の公式特設サイトに寄せた本人の文章では、自分の録音を聴き直し、最初のAメロの次に来る2回目のAメロで、どう演奏を変えたかを再発見した経験が語られています。一つの型を作って終わりにせず、曲の展開に合わせて変化をつける発想を知ることができます。

聴くときは最初のAメロを覚えたうえで、2回目に戻ったときのベースに注目してみましょう。音の高さが変わったのか、入り方や長さが変わったのかを分けて聴くと、自分でコピーする際にも、似た場面をすべて同じフレーズで弾いてしまうのを防ぐ練習になります。

ハマ・オカモトのベースが光る代表曲・名演紹介

在籍時のOKAMOTO’Sの作品と、星野源作品での参加曲を紹介します。曲の背景や本人の言葉を手掛かりに聴き、最後に「SUN」の2小節を実際に弾いてみる流れで読んでみてください。

OKAMOTO’S「Song 4 You」

2024年10月30日に先行配信され、2025年1月22日発売の『4EVER』の最後に収められた曲です。公式リリース告知では、オカモトショウが15周年の節目にファンを思って書いた曲と紹介されています。アルバムの締めくくりとして、冒頭の「ありがとう」と続けて聴くのも、作品全体のつながりを感じる楽しみ方です。

OKAMOTO’S「ありがとう」

『4EVER』の1曲目。公式特設サイトの制作コメントには、いったんまとまった作品の持ち味を残しながら、この曲の歌録りを改めて行ったことが記されています。ベースをコピーするときも、音符だけを追う前に、歌の区切りと低音の入りがどう重なるかを聴く練習にしてみましょう。

OKAMOTO’S「笑って笑って」

2010年11月3日発売の『オカモトズに夢中』に収録された初期の曲です。当時の公式告知によると、オーストラリアのライブツアー中に作られました。『4EVER』の曲と年代を離して聴くと、バンド初期と後年のアンサンブルを比べる入口になります。まずは同じベーシストの作品として、低音の音色や音の切り方に耳を向けてみてください。

OKAMOTO’S「Where Do We Go?」

『4EVER』では9曲目に収録されています。公式特設サイトにあるオカモトコウキの解説には、アウトロへスプレーの音を入れたという制作の遊び心も。ベースの音を追う聴き方に加え、曲の終わりまで音の配置を楽しんでみたい1曲です。

星野源「Crazy Crazy」

星野源「Crazy Crazy」公式MVをYouTubeで見る

ハマがベースで参加したことは、2014年の公式告知に明記されています。星野源本人のインタビューでも、楽器の数が少ない編成で、ハマのフレーズや手数が前に出る演奏が合うと説明されています。歌を支える役割と、自分のラインを主張する役割がどう両立するかを聴く手掛かりになります。

星野源「SUN」|短い音とゴーストノートを弾き分ける

星野源「SUN」公式MVをYouTubeで見る

ハマのベースを自分でも弾いてみたい人には、星野源「SUN」の短いフレーズが練習の入口になります。テレ朝POSTの『EIGHT-JAM』番組記事でも、ハマのベースが聴ける曲として紹介されています。ここでは販売中のベースTABから、Aメロ後半の2小節を見てみましょう。

SUNのAメロ5〜6小節。4弦4フレットの反復に点が付き、バツ印のゴーストノートと4弦1→8フレットの移動がある五線譜とTAB。
Aメロ後半の2小節。点のある音とバツ印の音を弾き分けます。左右にスクロールできます。

最初の小節では4弦4フレットの反復にスタッカートの点が付いています。これは音程を出してから短く止める指定です。一方、バツ印は弦に軽く触れ、音程を抑えて鳴らすゴーストノートを示します。どちらも短く聞こえる音ですが、点のある音まで押さえずに鳴らすと、フレーズの音程が抜けてしまいます。

まず4フレットの音だけを反復し、音を止めるときも指を弦から大きく離さない方法を試してみましょう。次に、バツ印のところで押さえる圧力を抜きます。2小節目の4弦1→8フレットは、指を開いたまま届かせようとせず、8フレット側へ手全体を運ぶ練習に分けると、移動とミュートを同時に急いでしまう癖を確かめられます。

「SUN」のベース解説では、Bメロのスラップへの切り替えやイントロも、別の短い譜例で確認できます。曲全体の流れを追って練習したい人には、五線譜・TAB付きの全曲PDF(Piascore)を案内しています。商品ページのサンプルと中〜上級の表記を確認して選んでください。

ハマ・オカモトの使用ベース・機材一覧|音作りとセッティング

機材を調べるときは、本人が使うヴィンテージの個体、シグネイチャーモデル、参考として購入できる製品を分けて見ると理解しやすくなります。以下は、主に2020年の取材掲載機材と、その後のメーカー公式インタビューに基づく紹介です。

ベース本体(Fenderヴィンテージ&シグネイチャーモデル)

取材で紹介されているのは1968年製Precision Bassと1965年製Jazz Bassです。2018年の本人インタビューでは、68年製Precision Bassのネックが、やや細いBネックであることも語られています。一方、2024年のイベントでは近年Jazz Bassを使う機会が多いとしつつ、Precision Bassへの愛着を説明していました。一本だけを全時期のメインと決めつけず、使用された時期や曲と一緒に見るのがポイントです。

Hama Okamoto Precision Bass “#4”は、その68年製をそのまま複製したものではありません。Jazz Bassのネック形状、バスウッドのボディ、パドルペグ、ブリッジカバーなどを取り入れ、手に取りやすさも考えて作られたモデルです。また、2021年発売のHama Okamoto Fender Katana Bassには、本人が使っていた80年代のSquierのKatanaを製品化したいという発想がありました。詳しい経緯はメーカーのイベントレポートで紹介されています。

アンプ(AKIMA&NEOS Wild Bass 100DX+ビンテージキャビ)

2020年の取材では、AKIMA&NEOS Wild Bass 100 DXとTEISCO BN-601Sの組み合わせが紹介されています。メーカー掲載の本人コメントによると、このアンプにはGuyatone Black 5の筐体を使い、Tube DIも内蔵しています。外見がヴィンテージのアンプでも、内部は本人の用途に合わせて製作されている点が特徴です。

機材を参考に音作りを試す場合は、まずエフェクトを外した音で、短く止める音と長く伸ばす音を弾き分けてみましょう。その後に歪みやフィルターを足すと、弾き方で変わった部分と、機材で変わった部分を分けて聴く練習になります。

エフェクター(サウンドを彩る要所のスパイス)

2020年の取材に掲載されたKing Rocker Bass 2は、ベース用のドライブ/プリアンプ系ペダルです。メーカーの製品説明では、歪みだけでなく音色の調整にも使う設計とされ、IIにはマスターボリュームが追加されています。


同じ取材にはMXR M82 Bass Envelope Filterも掲載されています。弾く強さに対する反応をSENS.で調節し、原音とエフェクト音を別々に混ぜられるフィルターです。メーカーの説明を参考に、低音を残す量とフィルターのかかり方を分けて試せます。


取材資料の表記はMXR CSP233 Micro Amp Plusです。一方、下のカードはM233の参考商品です。国内代理店のM233製品ページでは、ブースト量に加えてBASSとTREBLEで音色を調整できることが案内されています。取材時の掲載名と、購入を検討する製品の表記を分けてご覧ください。


 

取材で確認できるチューナーはBOSS TU-2です。下のカードは後継のTU-3の参考商品で、本人の使用機種として同一視しないようにしてください。BOSSのチューナー史では、TU-2のミュート/バイパス切り替えと、TU-3への発展が紹介されています。


Providence PEC-04も当時の取材に掲載されています。これは複数のエフェクトループのオン/オフを記憶し、組み合わせを呼び出すためのコントローラーです。取扱説明書で機能を確認できます。歪みやフィルターそのものを作るペダルとは役割が異なります。

ストラップ|演奏位置まで考えたシグネイチャー

本人監修のストラップも、見た目だけでなく演奏位置に関わる製品です。2021年の本人インタビューでは、高めにベースを構えるため、市販品より短く調整できることにこだわったと話しています。紹介されたモデルは幅55mm、長さ71〜127cm。Katanaに合わせた配色の由来も含め、楽器と身体の位置を一緒に考える手掛かりになります。

ハマ・オカモトの魅力まとめ|ベースをコピーするときのポイント

まずは「SUN」の2小節で、音程を出して短く止める音と、弦をミュートして鳴らすゴーストノートを分けてみましょう。そのうえで、同じ曲の二度目のAメロやライブ版へ耳を向けると、譜面の数字を覚えるだけでは見落としがちな、音の長さやフレーズの変化を探せます。好きな機材を知る楽しさと、短いフレーズを自分で弾く楽しさを行き来しながら、ハマのプレイを深く聴いてみてください。

べーやん

楽譜が大の苦手な“元・落ちこぼれ組”から、メジャーサポートやレコーディングも経験するプロベーシストになりました。

バンドスコアやネットTABに振り回された経験から、
「正確で、現場で本当に弾きやすいTAB譜」づくりに
こだわって活動しています。

このブログでは、独学〜初心者・中級者向けに、TAB譜付きの解説や、現場目線のベースのコツを発信中。
ベースを長く楽しく続けるお手伝いができたらうれしいです。

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