KICKBACK 米津玄師|弾き方解説と練習のコツ

楽譜

アニメ『チェンソーマン』のオープニングテーマとして大ヒットした、米津玄師の「KICK BACK」のTAB付きエレキベース譜面です。
King Gnuの常田大希氏が編曲・ギター・ベースに携わっており、楽器隊の魅力も詰まったまさにジェットコースターのような楽曲になっています!

この記事を読んでわかること

  • 『KICKBACK』のベースの難易度
  • 演奏に必要なテクニック
  • 練習のポイント
  • 演奏に必要な機材

効率よく上達するには現役のプロベーシストが作成した楽譜がおすすめです!

エレキベース、楽譜に日常的に触れているからこそ、高精度演奏しやすい運指の楽譜作成が可能です!
さらに、世界標準の楽譜作成ソフト『Finale』を使用して作成された見やすく美しいレイアウトの楽譜で、演奏、練習がストレスなくできます!

『KICKBACK』ってどんな曲?

テレビアニメ『チェンソーマン』の主題歌として制作された米津玄師の楽曲で、編曲・ギター・ベースにはKing Gnuの常田大希が参加しています。
米津玄師は『チェンソーマン』の原作のファンであり、主題歌の制作を依頼される前から『もしもアニメ化されたらどんな曲を作るか』を考えていたそうです!

作詞作曲したのは誰?

KICKBACKの作詞作曲は米津玄師氏自身が行なっています。
デビュー前からボカロPとして活動しており、ハチという名義でマトリョシカ、パンダヒーローなどのヒット曲を発表しています!

チェーンソーマンのアニメの監督から『ジェットコースターみたいな曲を作ってほしい』と注文され、曲調が何度も変わる激しい曲に仕上げました。

ベースを演奏しているのは誰?

ベースはKing Gnuのギタリスト、ボーカリストである常田大希が演奏しており、スラップ奏法や、指板を隅から隅まで激しく動き回るプレイを披露しています。
ギタリストなのになぜベースを?と思うかも知れませんが、17歳の頃にリットーミュージックのベースコンテストで準グランプリを獲得するほどの腕前の持ち主です!

演奏の難易度は?初心者でも大丈夫?

非常に速いテンポ(204)で、スラップ奏法、激しいスライド奏法のフレーズなど、難しいフレーズのオンパレードです。

弾きこなすには相当な練習が必要になるので、上級者向けの曲になります。

曲を印象付けるイントロのスラップ

イントロのスラップフレーズ

曲の冒頭はいきなりスラップから始まります!
サムピングとプルのみのシンプルなフレーズですが、テンポが超高速のためサムピングの連打などを弾きこなすのは大変です…

指板を激しく動き回るフレーズ

1番Bメロのフレーズ

ベースラインはとにかくよく動きます。フレットの隅々まで常に動き回るフレーズが出てきます。

また、スライド奏法を激しく織り交ぜているため、指弾きとスライド奏法には慣れている必要があります!

非常に速いテンポ

BPMはBeats Per Minuteの略で、1分間に何回拍を打つかを表す数値です。簡単に言うと、曲の速さを表す単位です。BPMの数値が高いほど曲は速く、低いほど遅くなります。例えば

  • 60〜90 BPM:ゆっくりとしたバラード
  • 100〜120 BPM:一般的なポップス
  • 180 BPM:速いロック系の曲

といった感じです。

KICKBACKは200という速さで、とても速い曲と言えます。
曲調が激しいので、スラップ奏法、ツーフィンガー奏法での8ビートともに力強くピッキングしたいところです。

KICKBACKの楽譜の読み方

販売されている『KICKBACK / 米津玄師』のタブ譜付きエレキベース譜面の楽譜の読み方、記号の意味について解説していきます!

五線譜とTAB譜の二段譜の読み方

五線譜とTAB譜の二段譜

楽譜は二段譜と呼ばれる記法を使っています。
五線譜とTAB譜の二段譜はギターやベースなどの弦楽器の楽譜でよく見られます。上の段が五線譜、下の段がTAB譜になっていて、書き方が違うだけで内容は同じです。

五線譜

  • 特徴: 音の高さを視覚的に表現します。
  • 役割: 音程、リズム、調号、拍子記号などの音楽理論的な情報を伝えます。
  • メリット: 音楽理論を学ぶ上で役立ち、他の楽器とのアンサンブルにも対応しやすいです。
  • デメリット: 弦楽器特有の奏法(押さえる弦やフレットの位置)は分かりにくいです。

TAB譜

  • 特徴: 弦楽器の演奏方法を視覚的に表現します。
  • 役割: どの弦のどのフレットを押さえるか、特殊奏法(ハンマリング、プリングなど)を指示します。
  • メリット: 弦楽器初心者でも比較的理解しやすく、演奏方法を具体的に示します。
  • デメリット: 音の高さが分かりにくく、音楽理論的な情報は得られません。

二段譜は同時進行で読み進めていきますので、下の楽譜は4小節分ということになります。

二段セットで読み進めていく

使われている音楽記号

KICKBACKの楽譜を読む時に知っておきたい記号は以下のとおりです。

  • スライド
  • スタッカート
  • バツ印の音符

スライド

音符から生えている曲線がスライド

スライド奏法とは、押さえたフレットを離さずに、指を滑らせて音程を上下させる奏法のことです。
曲線が上向きなら、音が高くなる方へスライドします。なので上の楽譜は5フレットから音が高くなる方へスライドします。

スタッカート

2番Bメロのフレーズ

スタッカート (staccato) とは、イタリア語で「分離した」という意味の音楽用語で、音を短く切って、歯切れよく演奏します。
楽譜上では、音符の上か下に「・」のような点をつけて表現します。

バツ印の音符

バツ印の音符は音程の無い音を楽譜に表す時に使われます。

音程のない音というのは、ドラムのような打楽器や、チャカチャカとしたギターのカッティング、ブォーンといったベースのスライドなどの音は、ドレミの音程が明確でなく、音程がない音と言えます。
そうした音を楽譜に書く時にバツ印の音符は使われます。

KICKBACKの楽譜ではブォーンといったスライドを表しています。
上の楽譜では、『3弦をスライドで上がっていって、4弦で降りていく』といったスライドです。

スラップ奏法の楽譜の読み方

スラップ奏法の始まりと終わりを表す表記

左上の『Slap – – – 』がスラップ奏法の始まりの合図

ここからスラップ奏法で演奏してくださいねという指示は『Slap – – – 』と表記されています。

点線の括弧がスラップ奏法の終わりの合図

スラップ奏法はここまでで、これ以降は指弾きですよという指示は点線の括弧で表します。
上の楽譜では五個目の音の4弦6フレットまでがスラップで、3弦の3フレットからは指弾きということになります。

サムピングとプル

アクセント記号(>)はプル、それ以外はサムピングで演奏します

楽譜にはアクセント記号(>)が表記されており、これは本来はその音を強調して弾くといった意味の音楽記号になりますが、スラップ奏法の楽譜では人差し指などで弦を引っ張って鳴らすプルで演奏することを指します。

上の楽譜では3弦の4フレットと3フレットはプル、それ以外の音符はサムピングで演奏することになります。

怪獣の花唄の練習方法

メトロノームを使ってまずはゆっくりから練習しましょう!

いきなり速いテンポで練習をすると…

  • 弾けなくて挫折してしまう
  • ミスをする癖がついてしまう
  • 細かいニュアンスを確認できず、演奏が荒いままになる
  • バンドで合わせた時にアンサンブルを意識する余裕ができない

などの上達の妨げになる様々なリスクがあります…!

まずはテンポ60くらいのミスをせずに弾けるテンポから必ず練習してください!

じっくり焦らず練習することが早く上手くなるコツです!

演奏のポイント

イントロの印象的なスラップフレーズはこの曲の大事なフレーズで、絶対にミスできません…!

また、曲の激しさ、スピード感を出すために強くはっきりと発音するのもポイントです!

サビの後半にはスライド奏法を印象的に使ったフレーズもあり、スピード感を意識することがとても重要です!

演奏に必要な機材

4弦ベースで演奏が可能な楽曲です。特別な機材は必要ありません!

欲を言えば、アンプかエフェクターで歪ませることができたら理想的です!

ベースの音作り

低音域、中音域、高音域をバランスよく、休符もはっきりと聴こえる音作りが良いでしょう!

さらに歪みをかけて、激しい音色を作れたらベストです!

まとめ

テンポ204
キー【イントロ、Aセクション】Bb minor
【Bセクション】F Major
【Cセクション】B Major
【Dセクション】C# minor
チューニングレギュラーチューニング(E-A-D-G)
必要な弦の本数4弦以上
難易度上級者向け
音作り低音域、中音域、高音域をバランスよく!
歪ませて激しい音色を作ろう!

演奏できたら注目の的間違い無し!

今すぐ楽譜を手に入れて周りと差をつけましょう!

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